トップページ > 乳酸菌の11の思い込み > 6. 機能性をうたってるヨーグルトを食べていれば風邪をひかない?
芸能人や有名人による乳酸菌のCMで
いつの間にかこんなシナリオを信じ込んでいませんか?
6. 機能性をうたってるヨーグルトを食べていれば風邪をひかない?
一般的に、もしある大手メーカーが機能性を持ったヨーグルトを販売したい場合は、自社、 あるいは公的な機関にある乳酸菌ライブラリーからいくつか菌を選び、それらの菌を使って試験管やシャーレの中などで実験を行い、 決められた方式の中でもっとも強い化学変化を起こす菌を選びます。その菌が機能性が持っていることが示唆された、
として次にマウスなどの動物実験を行い、免疫力の指標が上がれば動物でも証明された、とします。
次に、たとえば風邪が流行る時期に50人にその乳酸菌で作ったヨーグルトを何週間か食べさせて、 食べなかった人たちよりも風邪にかかりにくかった、というデーターがとれれば、 その乳酸菌には免疫力を高める機能性がある、というイメージの宣伝を行います。
これは、どのメーカーでも普通に行っている機能性の証明方法です。
このように、何らかの機能性を謳(うた)い文句にしているヨーグルトに使われている乳酸菌は、たいてい1種類か、多くても3種類です。
菌の数だけが問題ではありませんが、私たちの腸内に棲(す)んでいて、 免疫力の元となっている腸内細菌の数は数百種類、その重さだけでも1kgはあると言われています。
数百種類、数百億匹もの腸内細菌たちは100年近くもの長い間、私たちが食べた食物を栄養源として増えたり減ったり、 他の菌と戦ったり死んで排泄されたりを繰り返しながら、私たちの免疫機構との共生関係の中で免疫力を高め、健康を守ってきました。
上記の様なわずか数種類の菌だけを使った機能性の証明方法で、数百種類、数百億匹もの腸内細菌の中にそれらを放り込んだ際に、同様の機能性が発揮できると言えるでしょうか。
コップの中に青インクを垂らしたら水が青くなったので、プールに同じインクを垂らしたら青くなるだろう、と言っているのと同じ様に聞こえませんか。
機能性をうたってるヨーグルトを食べていれば免疫力が上がって風邪をひかない、というのは、あなたの思い込みです。
視点を変えて
免疫力を上げたからと言って、健康になるわけではありません。
しかし確かに、病気になり難くなるためには、自分自身の持つ免疫力を常に高い状態に維持しておくことが重要です。
そのためには、免疫力の源と言われる腸内フローラが、良好な状態だと免疫システムが判断する必要があります。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌で、腸管を中心とした免疫機構を刺激することはありますが、健康な時の自分自身の腸内菌が送り出す情報量と比べれば、かなりの違いがあります。
乳酸菌生産エキスが腸内送り込まれることは、活性度が高い腸内細菌が良好な状態で生み出した情報源そのものを摂取することになります。
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