トップページ > 乳酸菌の11の思い込み > 8. 食物繊維をたくさん食べれば腸内環境が良くなる?
芸能人や有名人による乳酸菌のCMで
いつの間にかこんなシナリオを信じ込んでいませんか?
8. 食物繊維をたくさん食べれば腸内環境が良くなる?
食物繊維などのプリバイオティクスなどを、腸内環境改善のためと思い食べている方も多いと思います。
食物繊維を多く含む食材など、腸内細菌、特に善玉菌と呼ばれる乳酸菌やビフィズス菌などの増殖に影響を与える食品は数多くあります。
食物繊維は、水溶性であれ不溶性であれ、腸内環境にとってはプラスに働くことは間違いありませんので、これらプリバイオティクスを否定はしません。
水溶性の食物繊維は善玉菌によって分解されやすく、結果として善玉菌を増やすことにつながります。
不溶性の食物繊維であっても、腸内の水分調整という効果が期待できますので、腸内の排泄のリズムを整え便通などにも一定の効果が期待できます。
しかし、これらの働きは一過性のものであり、腸内環境を良好な状態に保つためには、これらの食物繊維を習慣として毎日食べ続ける必要があります。
栄養バランスと食物繊維のバランスの良い食生活を、何十年続けた人とそうでない人では、老後の腸内環境や免疫機能に差が出ることはどなたでも想像できることと思います。
遺伝子に抗って、臓器としての腸や腸内細菌の老化は止められないとしても、プリバイオティクスを食べることによって少しでも腸内環境を良好に保とうとするならば、何十年というスパンでプリバイオティクスを食べ続ける習慣こそが必要であり、CMで流される流行り物のプリバイオティクス製品を一時的にたくさん食べても、腸内環境は変わりません。
プリバイオティクスを食べる事、イコール腸内環境が良くなること考えるのは、あなたの思い込みです。
視点を変えて
若い頃から食物繊維を多く摂り、比較的良好な腸内環境を保ってきた人ならば、高い免疫力を維持できている可能性が高いでしょう。
しかしそうでない場合、年齢とともに低下している腸内菌の活性度が、食物繊維を増やした食事内容に変えたところで、高い状態に戻ることはありません。
もし、免疫機能に送られる情報量を増やすことができれば、若い頃のようにひんぱんに免疫力のスイッチを入れることができます。
乳酸菌生産エキスは、活性度が高い腸内菌の作り出した情報源そのものですので、現在の腸内フローラの状態に左右されずに、免疫機構に情報を送ることができます。
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