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芸能人や有名人による乳酸菌のCMで
いつの間にかこんなシナリオを信じ込んでいませんか?
バイアスとは何か(多数派同調バイアス & 正常性バイアスの呪縛)
この写真は、2003年2月18日に韓国・大邱(テグ)市の中央路駅で発生し約200名が死亡した地下鉄放火事件の際に、乗客が写した車内の様子です。
煙が充満しつつある車内にも関わらず、乗客が座席で押し黙って座っているという不思議な写真です。 この写真を見て誰でも、「なぜ逃げようとしないのだろうか」と疑問に思うはずです。
この写真に写っている乗客が陥ってしまったのが「多数派同調バイアス」と「正常性バイアス」と考えられています。
バイアスというのは、心理学的には「偏見」「先入観」「思い込み」などと定義されていますが、継続してかかっている「一定の力」と理解してください。
「多数派同調バイアス」と「正常性バイアス」など心理的なバイアスの他にも、突発的事象に対応できない「凍りつき症候群」などもあります。
通常の状態では、煙が車内に充満し的たら頭の中に警報が鳴り響き、すぐに避難するなどの緊急行動をとるのが自然です。
しかし私たちは、過去に経験したことのない出来事が突然、身の回りに出現した場合、周囲に存在する多数の人の行動に制限されてしまうことがあります。 実はそれは私たちが過去様々な局面で繰り返してきた行動パターンでもあるのです。どうして良いか判断に迷った時、他の人と同じ行動を取ることで乗り越えてきた経験です。
つまり、迷ったときは周囲の人と同じ行動をとる事が安全と考える「多数派同調バイアス」の呪縛に、心が支配されてしまうのです。
こうした心理にあやつられ、同じ境遇に陥った乗客同士が互いにけん制し合い、相互間に同調性バイアスが働いたものと考えられます。
一方、起こるはずのないような、信じられない出来ごとが目の前で起こった時、今、目の前に起きていることは何かの間違いか、訓練なのではないか、と考えてしまう心理が働いたと考えられています。 「まだ正常」という心理が働いて「異常事態発生」という緊急スイッチが入らない状態が続きます。
つまり異常をも正常の範囲内ととらえてしまう「正常性バイアス」に陥っていたものと思われます。
異常と判断できればすぐに何か行動を起こすのですが、正常範囲内と思っている間は何もしなくていいことになります。 特に、異常事態がゆっくりと展開していく場合、まだ大丈夫、まだ正常の範囲と期待する本能が作用するといわれています。
例えば、カエルを鍋に入れてゆっくり加熱していくようなもので、リスクが徐々に高まっているのに「まだ大丈夫」と思っているうちに、逃げるタイミングを逸してしまうのです。
元々「正常性バイアス」は人の心を守る安全装置の一つです。常に小さな出来事一つ一つに反応していれば心の平穏が保てませんので、心の機能には些末なことで自分に直接影響のない事は、 正常の範囲と自動認識する仕組みがバイアスなのです。