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芸能人や有名人による乳酸菌のCMで
いつの間にかこんなシナリオを信じ込んでいませんか?
10. 腸を鍛えれば健康になれる?
腸は私たちに必要な様々な養分を吸収するための消化器官であると同時に、腸内細菌を中心とする免疫機関でもあります。
細菌学者や免疫学者が『腸を鍛えよう』と唱える意味は、腸内細菌の働きを中心に、食事内容や乳酸菌飲料などを考えようという趣旨にありますが、乳酸菌サプリ関係の書籍の中には、 単純に食べ物や運動によって腸そのものの働きを鍛えるという発想のものも見受けられます。
腸は蠕動(ぜんどう)運動により消化物の排泄を行いますが、運動と呼ばれるものの、心臓や筋肉組織と異なり、鍛えて働きを強められる構造にはなっていません。 つまり、腸そのものの運動機能を高めるという発想には無理があります。
繰り返しになりますが、体内のすべての臓器がそうであるように、私たちの腸や腸内細菌の働きは、年齢とともに老化していき若返ることは決してありません。
消化機能の衰えは、分泌される消化酵素を含めた胃腸の機能低下として実感できますが、腸内細菌が老化していることを認識できる方はいないと思います。
全身の健康のため、腸を健康に保とうという考えに異論はありませんが、老化してゆく消化器官や免疫機関である腸の機能を、乳酸菌を飲むだけで回復させる事は困難です。
現実の私たちの腸に目をむけた時、私たちが望む結果のために、本当に必要なものは何かを見極める必要があり、それはひたすら乳酸菌飲料を飲んだり、食物繊維が多い食事を食べることではありません。
最後に、私たちが考える、腸に対して考えなくてはならない事を以下に挙げます。
1.
腸内環境を構成する腸内細菌が、年齢なりの働きができるよう、無理のない食生活を保つこと。
2.
乳酸菌そのものを摂取する場合は目的意識をはっきり持ち、効果や結果を実感できない場合は、「なんとなく」で摂取を続けないこと。
3.
「現代人には野菜が不足している」などの根拠のないCMに踊らされず、自分に栄養素が不足しているか否かを知りたいならば、栄養指導の専門家の意見に従って判断すること。
視点を変えて
腸を鍛えたり若返らせたりすることはできませんが、老化した腸を起点とした免疫システムを刺激することは可能です。
むしろ、腸を鍛えたい、と思う本来の目的はそこにあるのではないでしょうか。
乳酸菌生産エキスは、最も活性度が高い腸内菌が作り出した成分ですので、成年期の頃の腸内細菌の放出した成分と同じと考えられます。
加齢にともなって腸内細菌の数と活性度は低下して生きます。しかし乳酸菌生産エキスが腸内に送り込まれ腸壁から吸収されれば、腸を中心とした免疫機構に若い頃と同様の反応が期待できます。
乳酸菌生産エキスが腸内送り込まれることは、活性度が高い腸内細菌が良好な状態で生み出した情報源そのものだからです。
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