腸内フローラを含む腸という臓器は、かけがえのない組織ですが、
乳酸菌をサプリメントなどで摂ることだけで、
はたして健康が手に入るのでしょうか。
善玉菌などをヒーローとして繰り広げられる、これらの宣伝内容について、
「否定はしないが、実際はちょっと違うんだよ」
という部分を解説してみました。
芸能人や有名人によるCM戦略で
いつの間にかこんな話を刷り込まれていませんか?
●幻想とは、真実でないものを真実であると誤って考えることを言い、また錯覚とは実際とは違う状態なのに、誤った感覚や認識をもってしまうこととされています。
芸能人を起用し、莫大な宣伝費をかけて販売されている100円台のヨーグルトだけで、健康が維持できると幻想を抱いている人は多いかもしれません。
しかし、腸内のような目に見えない世界についてメーカーに誘導され、実際とは違う情報が刷り込まれている場合が多く見られます。
●CMなどを作成するマスメディアは、依頼主から支払われる広告費を糧に存在していますので、「**が治ります」などの禁止ワードを言わない限り、基本的に信憑性を問うことはしません。
TVに出演し解説する大学教授や研究者も、たいていは企業から研究費をもらったり、学生を斡旋したりしているので、商品を売りたいというメーカーの意に沿った意見しか言いません。
これらの錯覚を起こすバイアスから逃れるためには、バイアスがかかっていると意識して情報に疑問を持ち正しい情報を選択し、情報に歪みがあることを認識するしかありません。